(’00年2月 “生保使用人研修第二クールを終えて”)
24日夕方無事2度目の玉川刑務所から仮出所致しました。前回1月に比べ務所暮らしにも慣れたせいか今回は違和感もなくすんなり、自首入獄出来ました。今回から体罰とも思われる屈辱のロープレが待っていましたが、予想以上にすんなり出来、不安どころかむしろ自信を持って帰って来れました。
今回は夜刑務官(講師)との懇親会があり、複雑な思いのある中ご機嫌伺いの酌回りもしてきました。かつては、後輩研修生や低迷代理店相手とは言え、生意気にも教壇に立つたり、名刺交換、挨拶回りを受けたことのある自分にとって屈辱感や自己嫌悪に陥る自分を想定していましたが、その点も素直に学ぶ意識が強かったのか、何の抵抗もなく過ごせた自分に成長感を感じました。
とは言え、たとえ専門職の刑務官(講師FPステージの社長)といっても自分より年下の見るからに自信満ちあふれた口調の話を聞いていると本当に頭に来ます。しかし今の自分には戦う武器(知識)はありません。でもいつか見返す思いで机の下の握り拳で納めて帰ってきました。この思いを忘れないことが今の課題であり、今後のテーマでしょう。
それにしても、思った以上に生保の道は奥の深いもので、よく言われる‘生保のおばちゃん達’も本当に公的年金や税務の知識を持って販売しているのかつくづく疑問に感じて来ました。私の生保への消極だったところはもともと自分の考えの中に《生保は片手間で売るものではない》との決め付けがあり、積極的動きをしなかったことと、もう一つ《公的年金、税務知識のない者は販売資格がない》と思っていたからです。
しかし今回のプライドを捨てチャレンジ中の研修で目的でもあり、予想もしていたことですが、実際よくわかったのは、税務知識等は生保販売に限らずこの保険業界で生き残る以上避けて通れぬ登竜門と感じました。今まで恥ずかしくもなく、プロ代理店とか総合保険と口にしてきた自分が“穴があったら入りたい”情けなさに感じます。もっと自分を虐めれば、今の立場は、その辺の自動車保険を売るだけの車屋代理店とまったく変わらない。
以上、置かれた立場に気付いただけでも、今回の研修の成果は有意義に思えます。
そしてもう一つは、自分が4日間いなくとも事務所は回ること、4日間いないことで従業員が成長することを前回そして今回痛切に感じました。こんな意味合いで3月の最後の玉川刑務所のお務めをして来たいと思います。
今回『使用人に限り』を強引にも認めて下さった会社側の方々はこの成果をすぐの数字でしか認めていただけないでしょうが、4日間も刑務所、しかも独房に入ればそれ以上の収穫を得られるものと感謝致しております。
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