息子へのメール (2002年5月19日)

♪ 元気でいるか? 街には慣れたか? 友達出来たか? ♪
♪ 寂しくないか? お金はあるか? 今度いつ帰る? ♪

♪ 手紙が無理なら電話でもいい、『金頼む』の一言でもいい ♪
♪ お前の笑顔を待ちわびてる、おふくろに聞かせてやってくれ・・・。 ♪

この歌詩は“さだ まさし”の曲“案山子(かかし)”の一節である。私の好きな歌の1曲だ。まさに、今の私の心境を歌っている・・・。この春、息子が県外の浜松大学に入学し、旅立っていった。ふと、この歌を思い出し思わずCDを買ってしまった。4月は引越しを手伝ったり、入学式の列席、自動車学校の送り迎えなどで何度も浜松、豊川間を往復をした。しかし、もう彼は免許も取れ車を運転するようになり、私は浜松に行く口実もなくなってしまった。

彼の携帯にメールを送信した・・・“車の運転だけは本当に気をつけてくれ。運転する時は常に緊張感を持て。そして、飲酒運転だけは絶対にやめてくれ。飲酒運転は犯罪である。私の仕事柄お前が飲酒運転で事故でもしたら、この仕事を辞めなくてはならない。3年前莫大な借金で事務所を建てた私にとって、仕事を辞めるような事になったら自殺するしかない。決してオーバーな話ではない。万一、飲酒運転することがあるようなら親を殺す覚悟をしてくれ。

それからもう一つ、私もお前の成長を見ながらこの年でやっと気付いたことがある。今すぐお前に理解しろとは無理な話だろうが、それは、自己責任についてである。“大学=自由”という風潮があるがそれは違う。自由の裏付けには必ず責任があることを自覚して欲しい。つまり、責任が取れない者には自由はなく、むしろ拘束、束縛がつくと言うことである。これからはお前と離れて暮らすから、干渉したくとも出来ない。親としてはお前を信じるしかない。自分の行動に責任だけは強く持って欲しい。

お前と一緒に野球をやっていた友達の中には就職し社会人として頑張っている友達もいる筈。環境が違うとは言え、その辺の意識も常に忘れないで欲しい。高校時代の野球は押しつけで続けさせたみたいになったが、私はそれで良かったと信じている。やりたかったバンドは機会があればこれから大いにやればいいと思う。最後に昔から何度も言っているが『嘘だけはつかないでくれ』この約束は絶対に守って欲しい。”・・・。


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