業界紙 「保険毎日新聞」の女性記者
平成17年6月

4月のある日の事である。「保険毎日新聞の記者ですが・・」と突然関西弁の女性の声で電話が入った。業界紙の取材依頼である。この手の取材は、殆ど広告掲載料を要求されると思い、「うちは経営が不安定な代理店ですので他をあたって下さい」と丁重にお断りした。

しかし、彼女はあきらめず言った「貴社のホームページ見させていただきました。令子夫人はお元気ですか?息子さんの病気治って良かったですね?」本当に読んだとみえ、うちのことをよく知っている。「記事はともかく、一度お会いしたいです」と、粘る。どんな女性か興味もおぼえ、取材を受けてみることにした。

しばらくしてその女性記者はやってきた。私は聞かれるままに色々なことを話した。保険会社の研修生時代のこと、独立開業時の頃苦労したこと、そして、事務所ビルを建てたときの資金づくりの話・・・。彼女はとても真剣に私の話を聞いてくれ、途中で泣き出してしまうシーンもあり、私がもらい泣きする始末であった。

これまでの色々な事をと思い出すいい機会を頂き、とても感謝している。そして彼女のお陰で忘れかけていた初心に帰ることが出来て、お客さんや仲間に近況報告の手紙を出すことにした。

お世話になったみなさまへ

前略 平成10年10月10日の会社設立、事務所竣工の際には、みなさまには大変お世話になり、ありがとうございました。時の経つのは早く、6年半が過ぎました。これまで無我夢中でやってきました。あの時、なぜ莫大な借金をしてまで事務所を建てたか? 従来の保険代理店は、訪問営業がほとんどです。しかしこれからは形ある来店型にならないと生き残ってはいけないと考えたからです。

ちょうどその頃から保険業界もめまぐるしく動き、保険会社の合併や吸収など統廃合が活発になりだしました。外資系も参入しまさに激動の時代となってきたのです。さらに、銀行の窓口販売、安さをアピールしたインターネットなどの通信販売、こういった流れの中で、私達専業代理店が生き残るには、卓越した専門知識、フットワークのよい事故対応などにより差別化を図り、お客様に“質の高い安心”を提供していかなければなりません。

大きな事務所を建てることにより、回りの人達に仕事に対する私の覚悟の程も示したかったのです。自分自身に対する決意は勿論です。幸いなことに自宅敷地は、隣は郵便局、近くには市民病院、警察署、大きなショッピングセンターもあり、来店型事務所にするにはまたとない立地でありました。今では、お陰様で沢山の方に寄っていただけるようになりました。

いま話題になっている「個人情報保護法」に関し、情報管理も万全の体制をとっています。近くにお越しの節は、是非お寄りいただき確認願いたいと思っています。
今後とも、スタッフ一同“質の高い安心のご提供”ができるよう精進致す所存です。
そして、心より皆様のご来店をお待ちしております。
取り急ぎ近況報告と日頃の感謝の御礼にて失礼致します。

                                         平成17年5月吉日
                                    T.M.ネットワーク 水田政孝  


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