“コンピューターウィルス事故” 2001年3月某日
 

「いつかこんな日がくるかも・・、でも自分にはそんな事起こらないだろう・・」と思っていた。が、そんな事が起こってしまった。ある知人からウイルス付きメールを受け取ってしまったのだ。送信者名が知人だったので、普段通りそのメールを開いた。そのメールには、同時に同じ名で添付ファィル付きのメールも着信していた。なんの迷いもなくその添付ファイルを写真か何かかなと思いながらWクリックして開こうとした。

何も現れないので、「おやっ?」と思いつつ、その時その事はぜんぜん気にしなかった。あとで判明したのだが、その時にコンピューターウィルスに感染していたのである。今までウイルスの怖さの話は何度も聞いていた。でも、まさか自分が・・・・。その時、ウイルス感染も、普段仕事として関わっている「交通事故」と同じなんだと思った。ある日突然起こるのである。いくら自分が気を付けていても、油断したり、常に相手があることなどは共通している。

交通事故と違うのは、ウィルスはまわりに感染する。事故と言うよりまさに伝染病である。私にウィルス付きメールを送った知人は、当然悪意はない。というよりもむしろ、彼自身が感染している事すらも知らないのである。その人を恨む訳にもいかない。幸いにも発見が感染後3日目と早かったので、私が感染後送ったメールは4人だけであった。

その人たちには、急いで正直に電話連絡した。まるで性病を移したような思いで謝罪した。しかし、みんなはイヤミもなく“自己責任”だからと許してくれた。私のメールを受けた人たちが、また他の人に感染メールを送ることで私のまったく知らない人たちにまで過大なる迷惑がかかってしまうと考えると、ほんとうに申し訳ない。私のPCにもウイルス防止はしてあったのだが、最新のウィルスには無力であった。

早速、PC業者の人にPCの中身をすべて抜き取り、再インストールをしてもらった。そして請求された費用は10万円近く掛かってしまった。専門業者に頼むのでかなりの修復費用が掛かると覚悟はしていたが・・・。しかし、お金の問題だけではなく、大事な資料やいろんな記録も消えてしまうことは、お金には換えられない。まして自分だけではなく、知らない人にまで迷惑がかかってしまのである。

今回の“ウィルス事故”は自分自身の為にも、そして周りの人たちに迷惑をかけないためにも、本当にいい勉強になった。業者の方が言うには、「最近は軽い気持ちでインターネットやメールをやる人が多く、皆さんがウイルスの怖さを知らなさ過ぎます。パソコンでメールをやる以上ウイルス防止は最低のマナーであり、送る方も受ける方もそれだけの責任

の元でメールのやり取りをすべきです。極端な話、ウイルス防止を知らない人との交信は避けて下さい。本当に犠牲者は無限大に広がりますから」と、厳しく注意をされてしまった。事実、私こそ“ウイルス事故”は人事のように思っていた一人である。本当に反省し、常にウイルスチェックを励行しょうと今は思うのでる。


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