【’00年5月吉日 家族の一員 愛犬アトム】 (犬種シーズー犬)
小春日和に誘われ、数年ぶりにアトムと散歩に行って来た。彼は普段は専属の世話人(私の父親)と一緒に、朝夕1時間以上掛けて散歩に行っている。しかし、今日はその世話人が旅行に出かけ留守です。そこで私がダイエットを兼ねて行ってきました。でも私は相変わらずの短気なので、彼のペースに合わず10分位で帰って来てしまった。
こんな調子でははとても痩せれません。アトムは平成7年の1月25日に我が家に来ました。1人息子が「兄弟がいないならせめて犬が欲しい」と言っていたのです。私の母親が生き物の死を恐れ猛反対「自分が生きている間は絶対駄目」と言っていました。しかたなしに、息子共々母の死を待つ状態でした・・。時々息子が『おばあちゃんまだかな?』と言うことを口にし出し困っていました。
そんな頃、平成7年1月17日に関西大地震が起きました。その17日に神戸で後輩指導の講演予定が入っていました。翌18日が山口県の宇部、そのまた翌日が広島へ回るというスケジュールを組んでいました。しかし、いくら何でも4日は家を空けれないと思い、16日に前泊予定の神戸のホテルをキャンセルしました。そんな訳で私は震災を免れる事が出来ました。その時は、本当に自分の悪運の強さに驚きました。
だから私にとってあの大震災は他人事でなく本当にショックでした。神戸方面には当時から親しい仲間が6〜7名います。その時、人の運命を強く感じ、“いつ死ぬかもわからない、生きているうちに悔いのない人生を”と決心し、猛反対の母親にそんな自分の気持ちを伝え、説得してアトムが我が家に来た次第です。
アトムの思い出話が長くなりました。ちなみに母の死を待たずに済みましたので、母は健在です。もちろん今は母もアトムを大事にしてくれ、アトムは本当に我が家の一員です。最近の信じられぬ殺人事件から、この先が本当に不安になりますが、とにかく、悔いのない人生を送りたいと思います。
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